原因不明の痛みや症状について考えてみよう 2
2025/06/03
医療の役割・あなたの役割
医療は、進化を続けています。
以前ならば、治らないとあきらめていた病気の治療法や薬の開発が続いています。
新しい医療機器によって、これまで不可能であった診断もできるようになりました。
そんな医療のおかげで、笑顔を取りもどすことができた人たちは本当に幸せです。
しかし、その目まぐるしい進化の陰に取り残された感じを抱く人たちが大勢いるのも事実。
大学病院や先端医療で扱われるような、重度とされる病気の治療法は研究され、またこれからもさらに研究され続けます。
その反面、生死に直結しない不調を改善する研究は全くと言っていいほどされていません。
たとえばそれは、慢性的な肩こりや頭痛、漠然とした倦怠感などがあてはまります。
このような不調を抱えている人たちが、圧倒的多数であるにもかかわらず、です。
なぜでしょう?
現在の医療の進化は、専門細分化された研究によるものです。
全身を区分し、それぞれの細胞にまで及んでいます。
これもまた医療にとって必要であることには間違いありません。
ただ専門区分の進化改善を追及するあまり、周囲(となりの区分)や全体(人間)が見えにくくなるということも否定できません。
これは、決して医療に一石を投じているのではありません。
役割の違いがあるのです。
そもそも、歯科医療が、歯という区分だけでなんとか改善するようにということに疑問を感じていました。
歯の不調を訴えてこれらた方の、歯の治療をしたのに、そもそもの不調が改善しない。
「まだ何かスッキリしないんです。」
実はよくあることです。
また、歯の治療をする以前に、話を聞いているだけで、歯の不調も含めたそもそもの不調も改善してしまう。
「わかんないんですけど、痛みがなくなりました。」
不思議なことです。
歯だけ見ていてもダメなんですよね。
人間全体を見ないと…
一番に研究するべきことは、細分化された人間のパーツでも、細胞でもなく、「人間」です。
目のことだけ、腰のことだけ、皮膚のことだけ、そして歯のことだけではありません。
人間全体です。
全体という意味は、見える部分だけではなく、見えない部分も含むということです。
星の王子さまが言っていました。
「本当に大切なものは目に見えないところにあるんだよ。」
いいこと言います。
原因不明の痛みや症状について考えるとき、見えない大切なものが2つあります。
その1つめの見えないものは「意識」です。
人間のパーツや細胞の研究に「意識」は考慮されませんが、人間を知るためには
必ず「意識による変化」を知ることが必要です。
そしてその「変化するもの」は、これまで直接、医療との関わりがありませんでした。
それが、2つめの見えないもの、「身体出力」です。
医療に科学という前提条件がある以上、見えない「意識」を考慮するカテゴリーは
医療の役割ではありません。
ただし、「身体出力」は今後、必ず医療の中で考慮される項目になるはずです。
それは、身体出力を考慮することで、医療の可能性がぐんと広がるからです。
現状、「意識」と「科学」にはほとんど接点がありません。
以下は、ある有名な科学者の言葉です。
「知能と意識は人間の精神の中に共存しているにもかかわらず、先進技術の科学的な研究の中で、人工知能の研究は進んでいても、人工意識の研究はほとんど進んでいない。」(Yuval Noah Harari氏)
意識は、科学では手に負えないもののようです。
身体出力は、意識の変化による影響を受けます。
つまり、現状では「身体出力」を正確に可視化・数値化する技術はまだ発展途上です。
医療の場で正式に取り扱われるには、もう少し時間がかかるでしょう。
しかし、原因不明の症状のその本質は、身体出力の低下によるものです。
だからこそ、今は「医療に頼りすぎない、自分自身で管理する健康のかたち」を提案したいのです。
身体出力は、自分の感覚を通じてある程度、実感することができます。
「今日はなんとなく力が入らない」「身体が内側から軽く動く感じがする」
そんな微細な変化に気づくことが、健康管理の第一歩になります。
まずは自分の体を理解すること。
そこから不調の改善は始まります。
つづく
